ニュースとしてあらたまって記事にすることでもないが「こんなこともあるらしい」というものを、雑記帳感覚で記載しています。

このページの項目(其の百六から百二十)
其の百二十/高校卒業式の印象は「どっかキャバレー来たんちゃうかな」?其の百十九/韓国の新大統領就任前日に北朝鮮、物騒なお祝?花火代わりにミサイル発射。其の百十八/マスコミやメディアが最大のプロモーター、マネーつり上げに一役でマイク・タイソン大儲け。其の百十七/予備電力ゼロの危機−東電・原発トラブル隠しの余波−其の百十六/エルニーニョ終結?其の百十五/小惑星が2880年に地球に激突?其の百十四/旧石器発掘ねつ造問題を逆手?「ねつ造石器、見抜けますか」と秩父、全容公開。其の百十三/来ないで国民体育大会、と会場地の辞退届を提出其の百十二/西洋文明はイスラム文明より優秀?其の百十一/1世帯当たりの平均貯蓄保有額は1439万円也?其の百十/首相の靖国神社参拝、5年ぶりに前倒しで実施其の百九/久かたの「日本は単一民族」発言が国会議員の口から相次ぐ。其の百八/堺屋太一退場で「市民参加による万博の復活を」と市民団体に笑顔がもどる。其の百七/外相VS外務省、マスコミを巻き込んで泥沼化がエスカレートに新規参入組、自民党の鈴木宗男+外務委員会も参戦して、ドタバタ。其の百六/インチキ国会議員、やっと議員資格失効。




其の百二十/高校卒業式の印象は「どっかキャバレー来たんちゃうかな」?

 大阪府議会本会議で、自民党の府議が、府立高への民間人校長登用などについての一般質問の中で、民間人校長が赴任した高校と比較する形でチマ・チョゴリなどの民族衣装の生徒を府立高卒業式で見た印象を「生徒は、チョゴリ、チマ、アオザイ、それからチャイナドレスで、どっかキャバレー来たんちゃうかな、そんな式もありました」と発言した、とか。
 それに対し、府の高教組が「在日韓国・朝鮮人をはじめ、多様な民族的ルーツを持つ生徒が在席していることを無視した重大な人権侵害」と指摘し、府議に発言の撤回と謝罪を促すよう府教育委員会に求めることを決めた、とか。

 これを耳にしたキャバレーに勤める女性連が怒って、「キャバレー発言を重大な人権侵害と言う高教組のあんたらこそ、キャバレーを根っからそんな目で見てるんとちゃうん?それこそ重大な人権侵害じゃん、キャバレーのどこが悪いん?」「高教組の人らもぎょさん来てはるやんか。しかもスケベ顔のハレンチさ丸出しで。わたしら一生懸命働いてるだけやんか」と立腹したらどうなる?
 正式に高教組に対し、人権に関する説明と議論を求めたら、一体どう応える?

 府議のキャバレー発言も、高教組の人権侵害指摘も、どっちもどっちで変だが、双方、何が変なのかは根っこのところで分かっていない?

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其の百十九/韓国の新大統領就任前日に北朝鮮、物騒なお祝?花火代わりにミサイル発射。

 北朝鮮は、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)新大統領の就任前日に、日本海に向けて地対艦ミサイルを発射した。
 北朝鮮当局者は「安全保障のため」に実施したと表明したが、韓国の新大統領就任祝いに、打ち上げる花火の予算もない北朝鮮が、どうせやるなら旧式ミサイルの在庫処理を兼ねて「緊張感」を演出しようと、花火代わりに上げたという声も出ている、とか?

 北朝鮮は、国連軍側が海上の軍事境界線と主張する北方限界線を越えて戦闘機を一時的に侵入させたばかりで、米韓軍の大規模軍事訓練への反発や、一向に対話再開に乗り出す姿勢を見せないアメリカへの苛立ちなどもあるのか、次第に軍事的挑発行為をエスカレートさせている。

 日本では、弾道ミサイルの発射実験凍結の延長を定めた平壌宣言に違反しているのではないか、との声も上がっているが、日本政府は「射程100キロの地対艦ミサイルであってテポドンやノドンなどの弾道ミサイルが発射されたわけではない」として、冷静に受け止めている模様だ。

 「瀬戸際外交」の切り札を次々に切りはじめた北朝鮮。ミサイル発射や94年の米朝枠組み合意によって稼働を止めていた寧辺(ヨンビョン)の黒鉛実験炉(5000キロワット)の運転再開などの次に切る札は、使用済み核燃料の再処理? いずれにせよ、手持ちの札は、かなり物騒なものしか残っていない?

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其の百十八/マスコミやメディアが最大のプロモーター、マネーつり上げに一役でマイク・タイソン大儲け。

 元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソンの8カ月ぶりの再起戦。「中止だ」「延期だ」「タイソンの声明だ」などで、マスコミやメディアが騒いだが、これは、マイク・タイソンがファイトマネーをつり上げるために行なった“大芝居”だったことが明らかになった。

 一時はタイソンが患った風邪のため「試合中止」まで発表されたが、これこそ実はタイソンの虚言で、マスコミやメディアがニュースに出来れば何にでも飛びつく習性から、この嘘を信じて大々的に発信。慌てた主催者側などが、タイソンが要求する大幅な報酬アップに応じ、ファイトマネーは当初の500万ドル超(約6億円以上)から4倍増の約2000万ドル(約24億円)にも跳ね上った。

 「中止騒動をマスコミやメディアが演出してくれたおかげで、より多額のファイトマネーが提示された。聞いたとたん、一瞬で風邪が治ったぜ。もし、それがなければ、またすぐに病気になってたよ。マスコミやメディアが最大のプロモーターさ」とは、マイク・タイソンの弁とか。

 タイソンは1月、2度目の離婚が成立した。今後の収入から前妻に慰謝料7億8000万円を支払い、2つの自宅など総額約30億円を失った、とか。タイソンは「今回手にしたマネーで、自分ためにたっぷり買い物がしたい」と1人芝居の成功でホクホクらしい。

 まんまとハマッたメディアは、ボクシングの元世界統一ヘビー級王者マイク・タイソンが、クリフォード・エティエンヌとの対戦を結局実施することになったのは、薬物ではなく、マネーの注入だった、と苦々しく報じた。

 そしてゴングが鳴った試合、高額のファイトマネーでホクホクのタイソンが右フックをあっさり決めてエティエンヌにKO勝ちした。所要時間は49秒だった。 戦績はこれで、56戦50勝(44KO)4敗2無効試合だとか。

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其の百十七/予備電力ゼロの危機−東電・原発トラブル隠しの余波−

 東京電力は2003年4月中旬までに17基すべての原子力発電所を停止する。一連のトラブル隠しで安全確認を求める地元の声に配慮し、定期検査を前倒するためだ。東電の原発は、すでに定期検査などで9基が停止中。3月末までに7基を停止し、4月には残る1基も停止する。停止した原発の再稼働が遅れると、東電の予備発電能力は3月にはゼロになり、綱渡りの電力供給となる。
 停電を起こさないためには電力供給量が需要量を常に10%程度上回る予備電力量が必要といわれる。東電の原発の総出力は1730・8万キロワットで総発電量の40%強を占め、いまや最大電源になっている。しかし、その最大電源の原発は2003年の年頭から、出力ゼロに向かっている。

 危機回避のため東電は、点検作業が終わりに近い柏崎刈羽原発3号機などの早急な運転再開による電力の確保をもくろむ。しかし、東電の裏切り行為で地元では利権をむさぼってきた推進派ですら、やすやすと首を縦にふる者はいない。
 太平洋側の火力発電所の緊急稼働などで原発電力減少分を補うにしても、火力発電の再稼働には約1400億円程度の燃料費増が伴い、CO2排出量も増加する。

 緊急時には関西電力に90万キロワットの電力融通を依頼する予定だというが、運よく春まで乗り切っても、冷房需要などで年間最大の需要ピークが訪れる6月以降、事態はさらに深刻度を増す。
 東電の昨夏のピーク電力は6320万キロワットだった。すべての原発の停止が4月以降も続くと単純計算で1200万キロワットが不足する。そして、その影響は予想不能だ。しかし、この際だから電力不足を体験するのもいい。あさましい自らの人間の姿を見ることが出来るかも知れない。まさに絶好のチャンスだ。

 危機回避には停止原発の運転再開しかないが、反対の声を押し切って、いつものように政治的に稼働させたとしても、信頼回復とはさらに縁遠いものになる。そして、これからの原発政策であるプルサーマル計画に対する国民の了承度は限りなくゼロに近くなる。

 現在、大口需要家を訪問したり、広報・広告を出すなどして節電を呼びかける。だが、そこにも、東電の反省のない姿が鮮明に表われている。「いま原子力発電所を停止しています。電力不足にならないよう節電をお願いします」。そこには、なぜ原発を停止せざるを得なくなったのかの真摯な説明がまったくない。漂うのは、これまでどおりの、こそくさだけだ。

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其の百十六/エルニーニョ終結?

 気象庁は、世界的な異常気象の要因とされるエルニーニョ現象が最盛期を過ぎ、2003年5月ごろまでに終息する兆しが現れてきたと発表した。南米ペルー沖の海面水温が高い現象で、昨年春から発生していたが、1月に入ってペルー沖の水温が低下し始めた、とか。

 この海域の海面水温は2002年春から、平年より高い状態が続いている。しかし、1月になって西太平洋側から冷たい海水が急速に流れ込み、ペルー沖の海面水温が下がったらしい。エルニーニョ現象が発生すると、大気の流れを乱し、日本に冷夏・暖冬を引き起こすとされている。

 同庁によると、海面水温は平年よりも0・8度高いものの、2002年10月から続いていた平年差1度以上という異常に高い状態からは脱したという。「今後も海域の水温が再び上昇する要因はみられない」(気候情報課)と分析している。

 しかし、今年を「暖冬」だと予報した気象庁。これまでも、数々の長期予報を堂々と外しているところだけに、まったくもって信用できる予見である、とは言い難いところだ。

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其の百十五/小惑星が2880年に地球に激突?

 2880年3月16日に直径1・1キロの小惑星が地球に激突する危険性がある、とか。
 NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究チームが科学誌サイエンスに発表したもので、激突の確率は最大でも300分の1らしい。

 確率はやや低いが、激突した場合、TNT火薬100億トン相当の破壊力があるという。同チームは「今は心配するに当たらない」「衝突の危険が迫るまでに何世紀もある」と、あたりまえの指摘をしている。

 それよりも、このままの状況で、それまで地球がもつのか否かのほうに気をまわし、より健全な環境を維持できる地球になるよう、個々人が、いまの暮らしぶりや価値観を見直してみることのほうが、大切なようだ。

 ちなみに、地球に激突する確率300分の1を有するこの小惑星は「1950DA」という番号をつけられた星で、1950年2月に発見された後、長く行方不明になっていた。しかし、昨年、また発見された、とか。

 肝心の直径1・1キロのこの小惑星が、2880年3月16日まで、間違いもなく、確実に存在し続けるという確率は、いまのところまったくもって不明だ。

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其の百十四/旧石器発掘ねつ造問題を逆手?「ねつ造石器、見抜けますか」と秩父、全容公開。

 埼玉県大里村の県立埋蔵文化財センターは、2002年1月15日から31日まで、東北旧石器文化研究所の藤村前副理事長による旧石器発掘ねつ造問題を受けて、埼玉県が遺跡登録を抹消した秩父市の7遺跡と未登録2地点のねつ造石器計163点を一般公開する。

 旧石器発掘ねつ造問題を逆手?にとって、「ねつ造石器、見抜けますか」とやれば、クイズ好きや「ナンデモ鑑定団」的なひとたちが大勢来るかも、と発想した?らしいのかも、で、小鹿坂や長尾根など「秩父原人の遺跡」と話題になった場所のすべての石器をまとめて展示する、とか。勿論、全容公開は初めて。

 石器のほか、埼玉県がねつ造発覚後に設置した調査検討委員会の調査結果や、国立科学博物館による石器の分析結果などをカラーパネルを使って解説する、というもので、一見の価値アリ、かも。

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其の百十三/来ないで国民体育大会、と会場地の辞退届を提出

 2007年に国民体育大会が開催される秋田県だが、会場地の辞退届を西仙北町から出され、県国体準備室が慌てている、とか。

 西仙北町は、一度は「町おこしになる」と会場地に立候補。日本バドミントン協会からバドミントン競技の体育施設の新設を求められた。
 当初は「いいことだ」と、体育館を新設するつもりだったが、小泉改革で地方交付税が減る可能性が濃厚になる気がして、「そうなれば、体育館を維持できない」と、断わった。

 人口1万1000人の町に維持管理費が人件費や光熱費などで年間1億円近くかかる代物の新築は無用。国体が終われば無用の長物となるのは見えみえで、町長が町議会全員協議会で国体開催断念を伝え、いとも簡単に「んだ」と了承された。

 「経済が右肩上がりの時代じゃない。構造改革というのなら、戦後復興&高度経済成長の遺物のような国体もやめれ」「継続するならもっと斬新な企画を立てろ」が国民の声?

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其の百十二/西洋文明はイスラム文明より優秀?

 イタリアのベルルスコーニ首相が「西洋文明はイスラム文明より優れている」と発言、イスラム諸国をはじめ内外からの非難を受けて「真意が伝わらず遺憾」と釈明する騒ぎがあった、とか。
 欧米諸国が「対テロ」の軍事行動を、「イスラム教対キリスト教の衝突ではない」としているなかでのこの発言は、アラブ連盟から大きな怒りをかっている。

 ベルルスコーニ首相がドイツ訪問中に言ったとされる内容は、「私たちの文明は繁栄をもたらし、人権尊重も保証している。優越性を意識しなければならない。こうした価値はイスラム諸国にはない。イスラム諸国は1400年前の段階にとどまっている」というもので、アメリカで起きたテロ事件後、イスラムへの偏見が広がることに神経をとがらせている関係国に、怒りの種を蒔いてしまった。

 当の本人は「文脈をそれて一部の言葉が曲解された」と苦しい釈明をしたらしいが、アラブ連盟のムーサ事務局長などは「人種差別的な発言だ。10億人のイスラム教徒に謝るべきだ」と抗議。イランやエジプト、レバノンなどの各政府も相次いで説明を求めるなど、イスラム諸国は「西洋文明に汚染された人間の本音を見た」と怒りまくっている、とか。

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其の百十一/1世帯当たりの平均貯蓄保有額は1439万円也?

 われわれ平民の預貯金は「なし」が普通だが、事務局を日銀に置く「金融広報中央委員会」なるものが発表した2001年の「家計の金融資産に関する世論調査(旧・貯蓄と消費に関する世論調査)」によると、預貯金、有価証券や個人年金などを合わせた1世帯当たりの平均貯蓄保有額は1439万円となった、とか。

 預金残高1000万 円以上の世帯では「一つの金融機関への預金が1000万円を超えないよう分散した」との答えが62・2%(複数回答)だったとかで、貧乏をこじらせているわれわれにとっては、なんだか別世界の話のようだ。

 ・・・え〜っ、「別世界はオマエだけ」だって〜。へぇ〜、みんな1000万円以上貯金してるの〜、すげえ!なぁ。

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其の百十/首相の靖国神社参拝、5年ぶりに前倒しで実施

 よせばいいのに意固地になった小泉首相は、表明していた終戦記念日(8月15日)の靖国神社参拝を前倒しして、8月13日午後4時半過ぎに実施した。首相参拝としては96年7月の橋本龍太郎氏以来5年ぶり。

 参拝に先立ち発表した小泉首相の談話は次のとおり、とか。

 わが国は明後8月15日に、56回目の終戦記念日を迎えます。21世紀の初頭にあって先の大戦を回顧するとき、私は、粛然たる思いがこみ上げるのを抑えることができません。この大戦で、日本は、わが国民を含め世界の多くの人々に対して、大きな惨禍をもたらしました。とりわけ、アジア近隣諸国に対しては、過去の一時期、誤った国策にもとづく植民地支配と侵略を行い、計り知れぬ惨害と苦痛を強いたのです。それはいまだに、この地の多くの人々の間に、癒しがたい傷痕となって残っています。私はここに、こうしたわが国の悔恨の歴史を虚心に受け止め、戦争犠牲者の方々すべてに対し、深い反省とともに、謹んで哀悼の意を捧げたいと思います。私は、二度とわが国が戦争への道を歩むことがあってはならないと考えています。私は、あの困難な時代に祖国の未来を信じて戦陣に散っていった方々の御霊の前で、今日の日本の平和と繁栄が、その尊い犠牲の上に築かれていることに改めて思いをいたし、年ごとに平和への誓いを新たにしてまいりました。私は、このような私の信念を十分説明すれば、わが国民や近隣諸国の方々にも必ず理解を得られるものと考え、総理就任後も、8月15日に靖国参拝を行いたい旨を表明してきました。しかし、終戦記念日が近づくにつれて、内外で私の靖国参拝是非論が声高に交わされるようになりました。その中で、国内からのみならず、国外からも、参拝自体の中止を求める声がありました。このような状況の下、終戦記念日における私の靖国参拝が、私の意図とは異なり、国内外の人々に対し、戦争を排し平和を重んずるというわが国の基本的考え方に疑念を抱かせかねないということであるならば、それは決して私の望むところではありません。私はこのような国内外の状況を真摯に受け止め、この際、私自らの決断として、同日の参拝は差し控え、日を選んで参拝を果たしたいと思っています。総理として一旦行った発言を撤回することは、慙愧(ざんき)の念に堪えません。しかしながら、靖国参拝に対する私の持論は持論としても、現在の私は、幅広い国益を踏まえ、一身を投げ出して内閣総理大臣としての職責を果たし、諸課題の解決にあたらなければならない立場にあります。私は、状況が許せば、できるだけ早い機会に、中国や韓国の要路の方々と膝を交えて、アジア・太平洋の未来の平和と発展についての意見を交換するとともに、先に述べたような私の信念についてもお話ししたいと考えています。また、今後の問題として、靖国神社や千鳥が淵戦没者墓苑に対する国民の思いを尊重し つつも、内外の人々がわだかまりなく追悼の誠を捧げるにはどのようにすればよいか、議論をする必要があると私は考えております。国民各位におかれては、私の真情を、ご理解賜りますよう切にお願い申し上げます。

 「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳した後、本殿に上がり、一礼で参拝。 85年の中曽根首相(当時)の公式参拝の方式を基本的に踏襲し、二礼二拍手一礼などの神道形式はとらなかったものの、形式の如何にかかわらず首相の靖国神社参拝に対しては、対外的には特に中国や韓国の反発が強く、国内外からのさらなる反発や批判は必至の情勢だ。

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其の百九/久かたの「日本は単一民族」発言が国会議員の口から相次ぐ。

 平沼赳夫経済産業相は7月2日の札幌市内での講演で、「日本はレベルの高い単一民族できちっと詰まっている国」と述べ、北海道選出の鈴木宗男自民党議員は7月2日の都内有楽町での日本外国特派員協会の講演で、「日本は一国家、一言語、一民族。アイヌ民族は今はまったく同化されております」との見解を示し、アイヌ民族でつくる北海道ウタリ協会などから「情けない」「正気で発言したとは思えない」との落胆の声がおきている、とか。

 1986年に、当時の首相だった中曽根康弘氏が「日本は単一民族」と発言して、国民にあきれられ、そしてアイヌ民族から猛反発を受けて以来、とんと鳴りを潜めていた「単一民族」発言だが、数日の暑さでアタマがイカれたのか、ここにきて再び国会議員の口から連発されはじめた模様だ。

 また、平沼経産相は経済政策などに触れ「日本は天然資源は乏しいが、人的資源は恵まれている」などと述べると共に日本の高い産業技術を生かすべきだと主張していた、とか。
 この認識も今や陳腐で「万物の霊長を自認するオカタたちの粘着停滞したゴーマニズムが正直に露呈した」との批判も起きている。

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其の百八/堺屋太一退場で「市民参加による万博の復活を」と市民団体に笑顔がもどる。

 愛知万博の表舞台から最高顧問なる肩書きの堺屋太一が去ることが決まったことから、堺屋嫌いの市民団体のメンバーが、急に元気ルンルンになった。
 特に愛知万博フォローアップ会議の有志は「万歳三唱」を今にもあげんかなの気分で「堺屋案は市民参加の過程を踏みにじり、落第だった」「20世紀の権化のような堺屋はんの登場で、一時はどうなることかと落胆したが、逆に、市民から強い批判がある事実を堺屋はんに認識させたと思うと効果はあったし、20世紀型は通用しない、ということが再確認できた」とご満悦だ。

 万博実施の是非で言えば、「そんなもんやらんでもいい」が多くの国民の偽らざる感想でもあるが、地域活性化の起爆剤にと誘致した地元では、20世紀の権化の退場で「市民参加の万博実現が再スタートした」と意気があがっている、とか。

 退場させられた堺屋太一氏はといえば、2010年の万博に立候補を表明している中国上海市の誘致コンサルを請けおう段取りをチャッカリ付けているとかで、愛知万博での欲求不満を上海で晴らすべく、油ぎっている?

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其の百七/外相VS外務省、マスコミを巻き込んで泥沼化がエスカレートに新規参入組、自民党の鈴木宗男+外務委員会も参戦して、ドタバタ。

 「言った」「言わない」「言う」「言った」「言ったらしい」ETC・・・。その例も既に正確には数えきれない程で、田中真紀子外相と外務省幹部の熾烈な戦いが、マスコミを巻き込んで泥沼化し、エスカレートしはじめたかと思うと、今度はさらに新規参入組、自民党の鈴木宗男+外務委員会も参戦して、ドタバタ状態に突入した。

 外務省幹部の人事をめぐっての発言、機密費関連、台湾の李登輝総統の今後の来日に関しての発言、外相会談でのアメリカのミサイル防衛構想に関連した発言、日米安保に関連した発言、ブッシュ評価&批判などなど、「言った」「言わない」論争に明け暮れる日常は、ネタも絶えることなく、次々に湧いており、まさに活況を呈している。

 外務省とすれば、うるさい外相は邪魔者で、即刻、辞めてもらいたいのが本音。外相とすれば、いいなりに成らない外務省幹部がうっとうしくて、今にでも辞表を出してもらいたいのが本音。
 そしてマスコミは、読者を引き付けるネタが用意されると、何でもかんでんも「ダボはぜ」のように食いつき、書き立てるという様だ。

 外相が5月末に北京を訪問した際、「ぜいたくすぎる」と宿泊当夜に事務当局にキャンセルを命じ、「28万8000円の部屋を9万円の部屋に代えてもらった」と節約を強調し、外相を褒めちぎったマスコミは、外相がミサイル防衛構想発言をめぐる報道に関して「正確ではない」と批判するや一転、「実際にはキャンセルが間に合わず、当初予約していた部屋の分も少し負けてもらって24万円を支払う必要があり、キャンセルした部屋代は、同行した外務省幹部が自腹を切って負担する方向」と、節約ならぬ「無駄」を書き立てはじめるといったあんばい。これにムっときた外相は「わたしが払えばいいんでしょ、わたしが28万8000円を!」と、急遽キャンセル料を自分のポケットマネーから出すことを決め、報道批判に対してもさらにテンションをあげるといったあんばいで、何が何して何とやら、が、外務省の不確かなリークも交わって無茶苦茶な状況になってきた。

 そしてこれに新規参入組、自民党の鈴木宗男+外務委員会も参戦。「ああだ」「こうだ」合戦は佳境に入っている。

 それぞれの立場で、ヒトは、「自分が正しい」と思い、行動し、反論もする。プライドを死守するがの如くのそれぞれの姿勢は、傍から見れば「陳腐」だが、当事者は真剣そのものだ。

 しかし、自民党の鈴木宗男・元北海道沖縄開発庁長官が衆院外務委員会で外務省人事などを巡って激しく質疑応答を展開したことについては、内部の評判も悪く、自民党福島県連や埼玉県連などは、「野党以上とも言える個人感情をあらわにした姿勢有権者から批判があがっている」と指摘したうえで「田中真紀子氏の国民的人気からも、国民感情を逆なでするような言動は参院選を間近に控え大きなマイナス」だとして自民党本部や鈴木氏に抗議文を送付するなど、否定的で田中外相有利。
 一方、外務委員会の与野党理事は、外相答弁について「質問にしっかり答えていない」「論点を整理して答えるべきだ」「質問者とかみ合った議論をするべきだ」などの不満が相次ぎ、田中外相不利。

 しかし、ここでとどまらないのがドタバタのドタバタたる由縁。ねちっこい鈴木氏の質問を、田中外相が、衆院外務委員会に対して制限するよう求めたことからややこしさが倍増。外務委員会では与野党問わず「質問制限要求は立法府への介入にあたる」と外相の要求姿勢への批判が起こって委員会が流会するなど、ドタバタにはさらに拍車がかかっている。

 マスコミを巻き込んでのこの真剣な(?)泥試合は今、3ラウンドから5ラウンドに進んだあたりか。
 虎視眈々と、リングから引きずり降ろす時期を狙っている自民党某派閥の面々がさらなるねちっこい技を出すのか、注目度が希薄になった野党が「ここぞ」とばかりに起死回生を狙って奇抜な芸を展開するのか、どこからかタオルが投げ込まれて「ザ・エンド」になるのか、死闘の果てのくたびれ儲けになるのか、ドタバタがおさまらないまま無効試合になるのか、まだまだ当分は、わからない行方に向かって迷走を続けそうだ。

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其の百六/インチキ国会議員、やっと議員資格失効。

 オレンジ共済組合事件で「詐欺罪」に問われて「拘留中」のインチキ参議院議員・友部達夫被告について最高裁第三小法廷は5月29日、上告を棄却する決定をした。
 これにより、懲役10年の判決が確定。逮捕から4年4カ月、国会議員の地位に居座り続けたインチキ議員は、やっと、国会法と公職選挙法の定めにより、議員資格を失う。

オレンジ共済組合事件
 オレンジ共済組合の実質的な主宰者だった参院議員の友部達夫と、妻の同組合元理事長・みき子、二男の元専務理事・百男らが、1994年6月から96年11月にかけ、「銀行や郵便局より有利な利息で、元本は保証する」などと偽り、「オレンジスーパー定期」などの名目で金を集め、顧客35人から約6億6550万円をだまし取った。詐欺罪に問われた裁判では、友部達夫被告に対し、検察側は、「国会議員への信頼を悪用した巨額詐欺事件で、社会に与えた影響は深刻で重大だ」などと述べ、友部被告に懲役10年を求刑していた。

 友部達夫は、1983年に年金党を旗揚げして衆院選や参院比例選に立候補したがいずれも落選。95年の参院選で旧新進党にくら替えし、比例選で初当選。その後に詐欺事件が発覚して離党した。
 参議院では彼に対して「議員辞職」を1997年4月に勧告したが、辞職を拒否。現在まで、一度も議員としての仕事はもちろん、登院すらしていないが、「塀のなかの懲りない詐欺師の国会議員」に対しては、議員歳費や期末手当など少なくとも年間約3600万円以上が支払われ続け、これまでに支払われた議員歳費などは、総額約1億5500万円にものぼる。参院議院運営委員会は、友部議員に対し、議員を辞職するよう幾度も要請したが、「判決は不満で、控訴はするが、辞職するつもりは毛頭ない」と拒否し続けていた。

 ちなみに議員歳費については、被害者らが起こした損害賠償訴訟の判決に基づき差し押さえられている。

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