これまでの歌仙ほか/目次
  半歌仙「樂」の巻
捌:フトマ
2026年1月16日:起首
2026年3月5日:満尾
六条院「欠ける想い」の巻
捌:縁糸
2025年10月29日:起首
2025年12月20日:満尾
翁脇起し半歌仙「青くても」の巻
捌:閑坐
2025年9月1日:起首
2025年10月19日:満尾
自由律歌仙「四月馬鹿」の巻
捌:三文
2025年4月1日:起首
2025年7月25日:満尾
遙夢さん追悼・十三佛行「擦れた歳時記」の巻
捌:閑坐
2025年2月12日:起首
2025年3月18日:満尾
歌仙「土ほくほく」の巻捌:連衆順送り
2025年2月9日満尾
2024年9月29日起首
歌仙「青嵐」の巻捌:連衆順送り
2024年5月20日:起首
2024年9月19日:満尾
歌仙「柿落葉」の巻捌:三文
2023年12月10日:起首
2024年5月10日:満尾
二十八宿「ここは佳き風」の巻捌:連衆順送り
2023年9月16日:起首
2023年11月30日:満尾
歌仙「沖南風や」の巻捌:連衆順送り
2023年5月25日:起首
2023年9月6日:満尾
トシさん追悼歌仙「雪の越中」の巻捌:黒猫
2023年2月8日:起首
2023年5月13日:満尾
半歌仙「湯神社へ」の巻捌:翠
2023年1月8日:起首
2023年2月1日:満尾
歌仙「窓辺」の巻捌:連衆順送り
2022年9月4日:起首
2022年12月00日:満尾
歌仙「夢一つ」の巻捌:連衆順送り
2022年4月16日:起首
2022年8月7日:満尾
半歌仙「日脚伸ぶ」の巻捌:閑坐
2022年1月25日:起首
2022年4月5日:満尾
二十韻「星座冴ゆ」の巻捌:トシ
2021年11月8日:起首
2022年1月14日:満尾
半歌仙「友遠路来て」の巻捌:遙夢
2021年9月19日:起首
2021年11月2日:満尾
 歌仙「海越えて」の巻捌:連衆順送り
2021年5月26日:起首
2021年9月8日:満尾
連句詩「疫にあり」の巻捌:SS
2021年3月27日:起首
2021年5月19日:満尾
 歌仙「寒暁」の巻捌:連衆順送り
2020年12月11日:起首
2021年3月24日:満尾
歌仙『行き合いの空』の巻捌:連衆順送り
2020年8月16日:起首
2020年11月27日:満尾
歌仙『あいの風』の巻捌:連衆順送り
2020年5月11日:起首
2020年8月6日:満尾
歌仙『逆さ富士』の巻捌:連衆順送り
2020年1月31日:起首
2020年5月5日:満尾
半歌仙『御陣乗太鼓』の巻捌:連衆順送り
2019年12月6日:起首
2020年1月22日:満尾
歌仙『令和元年』の巻捌:フトマ
2019年8月13日:起首
2019年11月28日:満尾
歌仙『雛送り』の巻捌:うきふぬ
2019年3月9日:起首
2019年7月18日:満尾
二十韻『笹鳴』の巻捌:うきふぬ
2017年1月16日:起首
2018年3月27日:満尾

歌仙『コーヒーショップ』の巻捌:河童
2015年10月16日:起首
2016年3月11日:満尾

歌仙『昭和の日』の巻捌:衣谷
2015年4月21日:起首
2015年9月30日:満尾

歌仙『花の笑』の巻 順送り・素馨
2015年3月16日:起首
2015年4月16日:満尾

十二調『笹鳴』の巻捌:アワ
2015年2月3日:起首
2015年3月9日:満尾

歌仙『潮目良く』の巻捌:フトマ
2014年10月7日:起首
2015年1月23日:満尾

歌仙『夏めくや』の巻捌:文人〜トシ
2014年5月15日:起首
2014年9月24日:満尾

歌仙『漱石忌』の巻捌:河童
2013年12月4日:起首
2014年3月30日:満尾

歌仙『ルバーブの』の巻捌:素馨
2013年9月1日:起首
2013年11月14日:満尾

歌仙『春愁や』の巻捌:トシ
2013年4月8日:起首
2013年7月30日:満尾

歌仙『虫時雨』の巻捌:金魚
2012年10月20日:起首
2013年3月15日:満尾

歌仙『吾に尾の』の巻捌:河童
2012年3月17日:起首
2012年7月2日:満尾

歌仙『甍の波』の巻捌:衣谷
2011年9月10日:起首
2012年2月25日:満尾

歌仙『写楽顔』の巻捌:河童
2011年5月10日:起首
2011年8月25日:満尾

歌仙『詩商人』の巻捌:河童
2011年1月8日:起首
2011年4月25日:満尾
歌仙『船の水尾』の巻捌:杉菜
2010年6月9日:起首
2010年11月3日:満尾
歌仙『今朝の春』の巻捌:トシ
2010年1月1日:起首
2010年5月20日:満尾
歌仙『吊尾根』の巻捌:フトマ
2009年8月19日:起首
2009年12月29日:満尾
歌仙『寒九の雨』の巻捌:カキ
2009年1月9日:起首
2009年8月6日:満尾
歌仙『サングラス』の巻捌:河童
2008年7月1日:起首
2008年12月28日:満尾
歌仙『富士の山』の巻捌:河童
2008年1月5日:起首
2008年6月21日:満尾
歌仙『風光る』の巻捌:カキ
2007年4月19日:起首
2007年12月29日:満尾
歌仙『竹伐るや』の巻捌:あかつき
2006年9月20日:起首
2007年4月12日:満尾
歌仙『蝶凍つる』の巻捌:カスミ
2006年1月10日:起首
2006年9月17日:満尾
歌仙『山笑う』の巻捌:カキ
2005年4月2日:起首
2005年12月15日:満尾
歌仙『山開き』の巻捌:カキ
2004年7月9日:起首
2005年3月14日:満尾
歌仙『春の波』の巻衆議判
2003年3月28日:起首
2004年6月6日:満尾

歌仙『夏めくや』の巻 捌き:文人〜トシ

発句

夏めくや夢と現の百分比

素馨

武者人形を飾る床の間

しおん

第3

フリスビー犬猛然とダッシュして

金魚

履き心地良きまっさらの靴

アワ

月の客杯をかたむけ語るらん

衣谷

高まってくる虫の合唱

河童

裏1

旅寝して過ごす去来忌嵯峨野路

フトマ

愁いの瞳比丘尼歳若

うきふぬ

一枚の写真忍ばすパスケース

衣谷

迫る電動バイク音なく

じゃが

自衛権変わり不安な子の未来

みなを

九年母実る九年母の木に

なかま

くっさめはあらぬ噂か月も笑み

河童

良い孫だけを自慢する婆

玉虫

誰もみな時には成れる馬の耳

フトマ

10

通す一念実る商談

みなを

11

ワシントン花の織りなす姉妹都市

アワ

12

ジャズと雅楽のコラボ麗らか

素馨

ナオ1

書割はおぼろおぼろの第二幕

河童

果報はいつも寝て待つとやら

フトマ

ばあちゃんが語って聞かす戦時中

なかま

練習励む野球少年

しおん

引っ越しのトラック去りて梅雨に入り

うきふぬ

灼けるハートにサタン棲み付き

アワ

ぽっちゃりが好きだとあなた言ったはず

衣谷

半熟玉子殻にひび割れ

金魚

凸凹をぴたりと嵌める指物師

しおん

10

國産みをせしふた柱神

うきふぬ

11

十三夜光る海原皓々と

アワ

12

遠流の歴史偲ぶやや寒

素馨

ナウ1

鵙の贄雪の予測を語り合う

玉虫

消えてまた建つ角のコンビニ

トシ

ふるさとへ帰ってくれば知らぬ町

しおん

鞦韆揺らし時空越えゆく

なかま

まほろばの飛花咲き上がり万華鏡

河童

挙句

旧師童顔笑みの長閑ろか

トシ

2014年5月15日:起首 2014年9月24日:満尾


歌仙『漱石忌』の巻 捌き:河童

発句

猫飼うてにゃんとか生きて漱石忌

河童

則天去私と賀状書く居間

衣谷

第3

沖をゆく船は宜候帆をあげて

フトマ

低き家並は湾に抱かれ

玉虫

有明を背ナに新聞配るらん

ディジー

今年米にて握るお握り

金魚

裏1

神嘗祭守り続ける先祖の田

アワ

異文化求めバックパッカー

うきふぬ

片言のカマトト振りがいとおしく

トシ

恋におちれば夜は熟女に

フトマ

二時間の番組終わる頃になり

なかま

気の抜けきったレモンスカッシュ

金魚

睡蓮よもう起きなさい昼の月

衣谷

どんが鳴ったよここ城下町

しおん

明治より日曜市の賑わいて

アワ

10

少し汚れし革靴の先

じゃが

11

花びらは我が歌をのせ風に乗れ

うきふぬ

12

朝寝の夢を貘と取り合う

素馨

ナオ1

海市立ついずこの街の影ならん

トシ

マチュピチュ抱くアンデスの山

衣谷

チャランゴを衝動的に買い求め

フトマ

予定流れる雲も流れる

玉虫

孫たちの去ねばぽつねん掘炬燵

しおん

阿吽の呼吸うるめ肴に

アワ

身八つ口忍び入る手のうごめいて

素馨

初心な坊やもやがて大胆

衣谷

宰相になれば改憲したくなり

フトマ

10

なんじゃもんじゃの巨木にょっきり

トシ

11

宇宙にて数える月のクレーター

金魚

12

テキサス発の派手なハロウィン

じゃが

ナウ1

鬼やんま行ったり来たり蔵の前

玉虫

家宝の壺の所在確かめ

なかま

闘病記上梓の報に雨あがり

フトマ

吟醸香に顔のほころぶ

じゃが

うす闇に技芸天女の花の笑み

トシ

挙句

春禽集う万葉の森

アワ

2013年12月4日:起首    2014年3月30日:満尾

歌仙『ルバーブの』の巻 捌き:素馨

発句

ルバーブのジャム煮詰めゐる夜長かな

素馨

窓の向かうの鈴虫に月

なかま

第3

風に揺れ早稲米たわわ稔るらん

フトマ

気ままにひとり各駅の旅

うきふぬ

時折は手振りも交へ国訛

トシ

カンカン帽のボランティアたち

衣谷

裏1

夕焼けの閻魔通りはレトロにて

河童

恋の呪文をちちんぷいぷ

金魚

鍋ひとつ提げてあなたの腕の中

アワ

爪で鞘当て猫の福ちゃん

河童

筋書きは想定内の記者会見

玉虫

ただの男になって年守る

うきふぬ

寒の月積善の門映し出し

アワ

三笠の山に抱かれる里

なかま

UFOが飛んで来さうとはしゃぐ子ら

フトマ

10

吊り橋渡るボンネットバス

衣谷

11

乾杯はロマネコンティ花篝

トシ

12

胡蝶楽舞ふ軟東風の中

玉虫

ナオ1

雁瘡の癒えし手足を湯に伸ばす

金魚

水平線に見える帆柱

アワ

円周率ロックに乗せて暗唱し

フトマ

身ひとつ世ひとつ生くに無意味か

素馨

さり気なくカーマスートラ置いてあり

河童

姫始にて終はる逆夢

衣谷

召し上がれ干支の茶碗に小豆粥

うきふぬ

卒論主題やっと決心

トシ

古本に鉛筆の字も残されて

なかま

10

メタボの鯉の跳ねる中庭

アワ

11

頬欠けたアンパンマンを偲ぶ月

フトマ

12

灯籠舟をそつと押し出す

金魚

ナウ1

走り蕎麦打たんと母は襷掛け

トシ

昇り竜めく天井の染み

河童

雨漏りをうけてさまざま音色生む

うきふぬ

歩み軽やか五輪への道

フトマ

花咲けば蹴鞠の声のありやあり

金魚

挙句

弥生の空に浮かぶ白雲

衣谷

2013年9月1日:起首    2013年11月14日:満尾

歌仙『春愁や』の巻 捌き:トシ

発句

春愁や郵便受は空のまま

トシ

ちょっと来いやと小綬鶏の声

河童

第3

万愚節騙され振りも演技にて

玉虫

産地直送青果特売

アワ

ビル繋ぐ宙の回廊望月夜

金魚

歌姫デビュー冷ゆる路上に

フトマ

裏1

自分史に残る愚行の文化祭

河童

通学電車のなかのときめき

素馨

携帯に絵文字顔文字ラブメール

うきふぬ

考古学者はマヤを読み解く

衣谷

千余年生きた大樹に手を当てる

玉虫

かくれんぼうの鬼は向うに

金魚

弦月を逆さまに見る蚊喰鳥

衣谷

酷暑の島に英霊の塚

うきふぬ

辛うじて親父勝ちたる呑み比べ

金魚

10

嘘に微笑むまな板の音

アワ

11

日照り雨止んで輝く花の朝

アワ

12

マラソンランナー集う弥生野

素馨

ナオ1

着ぐるみはパッと春色ドラえもん

フトマ

医者と僧侶の職を兼ねたる

金魚

村町の名が消えてゆく大合併

うきふぬ

句碑口ずさむ声の柔らか

アワ

ふりむけば悩む姿の雪女郎

河童

足袋跣足にて逃げる世之介

玉虫

はてさてなアングラ劇の幕が下り

河童

稲荷の棚にお神酒お供え

うきふぬ

石段を猫のっそりとのぼりゆき

フトマ

10

音も立てずにくぐる裏木戸

衣谷

11

歌枕訪ね月詠む旅の途次

フトマ

12

蜻蛉釣りの駆けるわらんべ

河童

ナウ1

新藁の匂いの満つる峡の里

アワ

油絵具の黄色買い足す

金魚

退院後初検診は異常なく

フトマ

ロイヤルベビー話題独占

衣谷

有りとある花を咲かせよ理想郷

河童

挙句

瀬あり淵あり撥ねる若鮎

アワ

2013年4月8日:起首    2013年7月30日:満尾

歌仙『虫時雨』の巻 捌き:金魚

発句

町なかの小さき捨田や虫時雨

金魚

通り慣れたる道の待宵

河童

第3

風炉名残師匠の仕草よく真似て

アワ

デジタル画像ネット配信

フトマ

店先に未知の物体並ぶらん

ディジー

あいすくりんは大盛りがいい

素馨

裏1

ゆくりなく赤富士見ゆる旅の途次

衣谷

すれ違ふとき脂粉ただよふ

河童

整形の美男美女から生まれし児

玉虫

二桁の九九軽く諳んじ

カキ

申請の商科大学不認可に

トシ

即神仏となりし穴蔵

金魚

寒月に蛇行の川の輝きて

アワ

羽根を繕ふ白鳥のペア

カキ

総立ちの観客叫ぶアンコール

ディジー

10

たまさかに着る和服窮屈

玉虫

11

毛氈に珍味佳肴の花の宴

カキ

12

ひねもすのたり風の麗らか

フトマ

ナオ1

猫撫でて聞くどんたくの遠囃子

トシ

過ぎし一年遺影微笑み

アワ

今日からは刑事と父に敬礼し

ディジー

般若となりて叩くごきぶり

玉虫

良き夢のハンモックより転げ落つ

金魚

不倫の恋はパンドラの箱

フトマ

はしなくも背中に残る爪の痕

衣谷

乾癬に効く薬石の風呂

アワ

語部の平家伝説よどみなく

トシ

10

外つ国のひと日本通らし

フトマ

11

知り初める月に地名のあることを

玉虫

12

定規使つて測る団栗

河童

ナウ1

借り物に笑ひを誘ふ運動会

アワ

酒のつまみに歌仙付け合ふ

ディジー

序破急の波間に遊ぶ魚の群れ

フトマ

遠き島並映える暁

フトマ

本丸は花枝八尋陣を張る

アワ

挙句

そばへの坂を上る春帽

衣谷

2012年10月20日:起首 2013年3月15日:満尾


歌仙『吾に尾の』の巻 捌き:河童

発句

吾に尾のあらば凭れん春の宵

河童

微笑みかける朧めく月

カキ

第3

花菜漬白磁の皿に盛り付けて

アワ

ブログに載せる一枚を撮る

素人

健やかな子の成長を願うらん

衣谷

大漁旗を鳴らす北風

金魚

裏1

古寺は通し燕に軒を貸し

ディジー

赤いヒールが並ぶ玄関

トシ

禁断の果実味わうレズビアン

衣谷

鏡に映る「考える人」

ディジー

独裁者核の威を借り虚勢張り

うきふぬ

甘藷たらふく放つ転失気

トシ

月光ゲの隅なく照らす四方の山

アワ

うり坊たちも深き眠りに

しおん

増えている体験型のツアー客

れんげ

10

木彫りの里に木彫り音頭

トシ

11

大輪を湖面に咲かす揚花火

衣谷

12

Ω型して止まる尺取

金魚

ナオ1

読み進むカフカに心奪われて

カキ

欝の治療に催眠の術

ディジー

だます奴だまされる奴どっちかな

れんげ

五十歩百歩尽きぬ政論

アワ

初詣御神籤引いて決断し

うきふぬ

新居に嫁が君の現われ

カキ

桃太郎金太郎とて子福音

金魚

飴細工師の腕はほどほど

素人

カリヨンの音色よろしき時計台

衣谷

10

三日月漕いで遊ぶフェアリー

トシ

11

猴酒誰が飲みしか底を突き

ディジー

12

燃ゆる紅葉の深き仙境

うきふぬ

ナウ1

アクセルをふかすスリルがたまらなく

アワ

五輪に沸けるロンドンの街

トシ

札びらを切って山高帽かぶり

金魚

さすが活弁立て板に水

衣谷

花篝いと妖艶に揺らめいて

ディジー

挙句

枝垂柳の招くそよ風

衣谷

2012年3月17日:起首 2012年7月2日:満尾


歌仙『甍の波』の巻 捌き:衣谷

発句

赤とんぼ甍の波を泳ぎゆく

衣谷

鋪道を打って走る橡の実

すずめ

第3

友迎え名残の月を待ち侘びて

河童

よもやま話はたと止まりぬ

アワ

野良猫は器用にドアを開けるらん

ディジー

厨に並ぶ瓜のピクルス

金魚

裏1

切れの良き地場産麦酒噂呼び

フトマ

紅い気炎の歴女三人

トシ

めらめらと御息所宙に舞う

アワ

幽霊こけてぽろり生足

河童

デジカメの記録そこだけ消え去りて

カキ

まだらに惚ける日々も楽しく

トシ

一羽浮き一羽くぐれる鳰

河童

凍て月遊ぶ比良の山の端

アワ

普化僧の尺八長く尾を引けば

カキ

10

部活帰りの子らのチャリンコ

ディジー

11

移動カフェパンが絶品花の下

金魚

12

酵母種まき起業思案す

フトマ

ナオ1

放哉忌習い初めたる自由律

トシ

リフォーム成った文化会館

カキ

タクシーの客待つあかり列を成し

うきふぬ

似顔絵描きに声をかけられ

河童

着崩した祭半纏いなせなる

金魚

簾通してぷんと香粉

河童

人込みを離れ二人の蛍狩り

空秋

止まれと願う夢の時間よ

ディジー

メフィストに売りし魂何処へと

トシ

10

正義の御旗かかげ進軍

うきふぬ

11

月今宵朽ちた機体に汐満ちて

ディジー

12

かすれがちなる庭の虫の音

カキ

ナウ1

フクシマの人無き街の秋寂し

フトマ

空き巣狙いに下す鉄槌

河童

黒帯を目指し朝夕上る磴

アワ

百円神籤「怪我に注意」と

フトマ

花便り聞いて気侭なひとり旅

トシ

挙句

瑞穂の国に穀雨潤う

アワ

2011年9月10日:起首 2012年2月25日:満尾