風邪を引いた時のことを振り返ってみて下さい。
寝冷え、薄着、寒さ、ストレス、気のゆるみ、家族から移って等々と思い当たることはあるでしょう。しかし、それらの影ににそう言えばそうだと必ず思い当たることが食べ過ぎなのです。どうでしょうか?
私も1年に数回風邪を引きますが、今回の風邪も年末から食という欲に歯止めが効かなく、食べ過ぎは間違いないようです。腹八分目は生活習慣病を引き起こさないだけではないようです。でも、引いてしまったら仕方がありません。引いた風邪をよく観察してその風邪にあった手当てをしてあげるとからだが喜ぶのがわかります。
観察の仕方
熱があるかどうか。
顔が赤いか青白いか。
鼻水が出ているか。
頭が痛いか、痛ければ場所はどこか。
咳はでるかどうか、出るとしたら喉のあたりからかお腹からか。これらを観察することで陽性の風邪か陰性の風邪かがわかります。熱があり、頭の後ろや横が痛く、咳がお腹から出る等の症状はだいたい陽性の風邪です。鼻水グジュグジュで頭は眉間が痛く、熱はなくとなると陰性の風邪です。陽性の風邪の場合は、肉や魚、チーズ、バターを食べ過ぎた場合が多く、陰性の場合は、果物や甘いものを取り過ぎた場合が多いのです。ご自分の場合や子供さんのことを振り返ってみて下さい。
手当ての仕方
犬や猫が体調を崩した時をよく観察していると、何も食べないでただじっとして回復をまっているか、道端の草を食べてあとは自然治癒力にまかせているということに気付く。
人間もこれに準じて自然治癒力にまかせるのが一番良いというもの。それを助けるのに以下のような手当てがある。その時のからだをじっくり味わって一番そのときの自分にとって気持のいいだろうと感じる手当てを何かやってみてからだの声を是非聞いてみて下さい。緊急の場合、薬に頼るほうが健全なときもありますが、薬との違いをからだで知る経験は、あなたに新しい世界を教えてくれるはずです。
共通
◎何も食べない(絶食)でからだの毒だしをする。
◎ 内臓が弱っているので肝腎脾臓の手当てをする。肝臓、腎臓を暖め(長く)、脾臓は冷やす(短く)。こんにゃくやアイロンを利用する。
◎キューレイコンや生姜シップ、里芋シップをする。陽性の風邪
◎熱がある場合は、豆腐パスターや青菜を頭に当てる。
◎第一大根湯を呑む。
◎りんごの絞り汁を飲む。陰性の場合
◎梅醤番茶や梅エキスを飲む。
◎ネギ味噌や味噌おじやを食べる。
子供が赤い顔して熱を出してフーフー言っている風邪のときに、ネギ味噌飲んでも効きません。その時は、リンゴの絞り汁(リンゴジュース)を与えると、ほんとに気持よさそうに飲みます。豆腐パスタ−と併用すると、みるみる熱が引きます。そして、よ〜く症状を観察することが大切です。「見る」ことが、実は「見てるつもりになっているだけ」だったり、「聞く」ことが「聞いたつもりになっているだけ」というのは、ほんとに多いです。
今回の私の風邪は、自分でも食が過ぎたことは分かっているので、2〜3日絶食か少食を実行すればかなりよくなることはわかっているのに、その絶食が1日もできない。年末年始にかけてたべ癖がついたのだ。
食欲とはほんとうに厄介なものだ。
今回の風邪は、咳がかなり下から出たので陽性の風邪らしい。普段、菜食中心であるのが、お正月料理を通してかなり動物性が入ったようだ。
キンカンを煮てたべたら咳が上にあがって来た。うまく行けばもっと上にあがり、痰となって出始めたら、今回の風邪も終局をむかえるのだが・・・。
風邪や病気は、からだの陰・陽・酸・アルカリのバランスが片寄っていることに起因する。キンカンの陰性とアルカリがバランスを取り戻す手伝いをしてくれそうだ。からだは必死で病気を治そうと働いてくれているのに「食欲」という「自我」は、果てしがない・・・・・。
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