腐敗したニュースゴミ&さえないニュースゴミ
●その一/天下り+犯罪&官僚や業界癒着+根腐れ●


●「オレたち平和ボケなのよね、♪戦争知らない子どもたちー♪なんて鼻歌まじりに巨額背任するくらしかスリル味わえないもん」と防衛庁。
■軍需との共存共栄を謀る企業と関係省庁のブザマな姿のひとつである防衛装備品納入をめぐる巨額背任事件は、前防衛施設庁長官で元防衛庁調達実施本部長の逮捕にまで発展した。これにより、おおかたの予想通り、防衛庁の腐敗しきった構造そのものに問題がある「組織ぐるみの犯罪」であることが裏付けられると共に、全省庁が似たような犯罪行為を行なっている事も推測できる「象徴的な事件例」のひとつになった。(9/4)

●「政官癒着の本家はオレのところだ」と農水省も頑張る。
■農水省が、国会議員に便宜を図るために、国会で審議中の補正予算案(72億円計上の「山村等振興対策事業」で総事業費114億円規模)について、地方自治体の要望を衆院小選挙区ごとに整理して、国会議員に事業情報の提供をし、公共事業の個別配分を農水官僚とその族議員が結託して行なおうとしていたことが、参院行財政改革・税制特別委員会で指摘され、判明した。調査をしていたのは土地改良などの公共事業を取り仕切る農水省構造改善局の中山間地域活性化推進室で、補正予算案が提案された5月11日、全国にある七つの地方農政局に、各管内の自治体の要望を選挙区名を記入して調査するように依頼。調査集計したものを事前に選出の族議員に提供し、発覚しなければ、予定では、その情報を元に族議員が地元業者間の調整に動くなど、政治的な影響力を行使しやすくするように便宜を図ろうとしていたもの。発覚した今回の事例は氷山の一角で、建設省同様のこうした政官財癒着の構造は、農水省でも日常茶飯事のように見受けられるようだ。

●伝統ある郵政の根腐れを知らないな。
■郵貯の現金自動預入払出機や現金自動支払い機の保守点検などを独占して請け負う「日本オンライン整備」(本社・東京都目黒区、従業員数・約400人)に、郵政省出身者121人が「天下り」していることが、5月15日の衆院逓信委員会で明らかになった。日本オンライン整備は、元郵政事務次官の社長をトップに社員約3割が同省OBで占められており、年間売上高193億円のうち140億円以上が郵政省関連業務による収入になっている。郵政省をめぐっては、先月「郵便番号自動読み取り区分機」の保守管理会社2社に同省OBが大量に天下りしていたことが明らかになったばかり。国営でありながら、「直系企業」を天下りの受け皿として運営する手法は、インドネシアのスハルト大統領が親族企業に利権を「直系」で誘導しているのと同じ体質のもので(官僚の方がスケールは小さくてセコいが)、日本の官僚の典型的な根腐れ状態を象徴している。 (5/16)

●警察をなめるなよ、オレたちだって犯罪者になる権利をくれ?
■警察が管轄する交通信号。そのメンテナンス企業が県警や警視庁からの天下りで占められ、利益を独占していたばかりか、不正経理を慣行し続けた上に脱税を積極的に実施していたことが発覚。現在判明している利益隠しは26億円で、9億7000万円の脱税容疑で犯罪取締の鏡であるはずの面々(警察OB)が逮捕された。東京地検特捜部が逮捕したのは、日交管グループ社長ら13人。この企業は、これまで決算期前に会社の利益を架空の外注費として別会社に移しかえて、利益がないように装うなどして組織的に所得を隠したとされる。脱税した金は、本社ビルの取得や借入金の返済などにあてたほか、親族の住宅購入や役員のゴルフ会員権取得などに使われたという。
 日交管は神奈川、愛知など5つの県警から交通管制センターの設備保守や信号機の保守管理などを受注しているのをはじめ、グループ全体では計10都県の警察本部から受注している。その一方で、同グループでは、警視総監経験者の秦野章元法相と安藤忠夫内閣危機管理監が非常勤顧問を務めたことがあるほか、青森、新潟、神奈川、愛知、千葉、 山形などの警察本部から元署長ら10人前後の警察OBを役員に迎えている。今後は、警察からの「天下り」と受注の関係や警察OBの犯罪についても各都県で問題になりそうだ。 (4/13)

●日銀の特権は「ザブン」に「ドボン」。
■公開市場操作(オープンマーケット・オペレーション)の特権をもつ日銀も、「事前にオペの方針や景気動向を入手して、市場を先取りして巨額の利益を得たい」という銀行の欲ボケや、日銀による国債借り入れ(レポオペ)への入札参加をめぐり「有利に日銀から資金提供を受け、そのカネを高金利で融資にまわしてバブリーな状況を維持したい」という低俗な拝金主義に汚染されているヤカラの接待攻勢に、当然の役得とでもいわんかのように「ザブン」や「ドボン」だとかの日銀接待用語で漬かりきり、公表前の日銀短観や機密情報を垂れ流すという事を、慣例のごとく続けていたことが判明した。
 証券、銀行、政治家、大蔵省、天下り官僚、日銀と、「うまい汁」を吸い続けるヤカラ達の実態が、またひとつ日銀の職員逮捕で浮上をはじめた。(3/11)

●うまい汁を吸うのが官僚の役得さ。
■官界のトップに立つ大蔵官僚のみならず、ほとんどの省庁には多くの企業や業者や団体・組織が接待攻勢をかけている。利害に直結するものたちにとっての対応姿勢は、政策の決定権を握る官僚たちの指示に従順になり、要求のあるなしにかかわらず手厚くもてなす、というのが常道になっている。「現金にさえ手を出さなければ、どれだけ接待漬けになってもいい」「タクシー券や交通費などはもらって当然」との思い上がりと、「役得」としての接待を平然と受け続け、企業や業者や団体・組織側に便宜を図り続けている官僚。
 特にキャリア組のトップクラスの優遇度合はノンキャリア組とは比較にならず、局長クラスから次官クラスにまで昇りつめると給与の他に億単位の身入りがどこからともなくあるというのが現実だが、最近ではノンキャリア組も「うまい汁」が吸えるようになっている。
 まずは第一弾として大蔵省の捜索と担当部門のキャリア組逮捕や追起訴によって、野放しの腐りきった官僚機構の実態が検察の手で解明される情況が、遅まきながらもやっとうまれた。(3/6)

BACK


その四/世紀末を象徴する歪んだ施策が続々
その三/ビジネスチャンス、これほどうまい食い物はない
その二/怠慢行政ここにあり


Top Page