風土記八十八選
第六選
田・春夏秋冬
野良時計が時を刻む。
一年の稔り、四季の力を淡々と愛でるリズムで。
(高知県安芸市)稲はワラとして土に戻り、自らが吸い取った田んぼの養分を返し、
田んぼをおおい隠した雪は、疲れた土の病いを癒す。
(長野県富士見町) (新潟県広神村)
そして雪融けと共に田は、人との関わりをまた、再開する。
(新潟県広神村)
稲は、風、陽光、虫たちの力を得て、エネルギーを凝縮させ、
毎年のように春夏秋冬の介添えを大きな力にして、たわわに稔る。
(高知県十和村)
(愛媛県新宮村)
時の流れは、何かを確実に醸成させて、ちっぽけな人間を守ってくれている。
(福島県会津本郷町)
●第一選を観る/第二選を観る/第三選を観る/第四選を観る/第五選を観る/第七選を観る/第八選を観る/第九選を観る/第十選を観る●
●第一選・四万十川(PHOTO:約75KB)●第二選・枯木又(PHOTO:約55KB)●第三選・はざかけ(PHOTO:約65KB)●第四選・紅葉の頃(PHOTO:約140KB)●第五選・早春の房総(PHOTO:約75KB)●第六選・田・春夏秋冬(PHOTO:約120KB)●第七選・牧歌の中で(PHOTO:約55KB)●第八選・夕焼けの丘(PHOTO:約46KB)●第九選・高原の晩夏(PHOTO:約167KB)●第十選・内海・周防灘(PHOTO:約68KB)
[ニュース漂流/ばあちゃんの知恵袋/農転帰の〜てんき/出版案内]