人は呼吸して、運動して、食事して、いろんな想いを持ち、地球に生きています。いや、生かされていると言っていいでしょう。
「心臓の鼓動を調節してごらん」と言われても、自分では、できない相談です。では、「誰が動かしているの?」って聞かれたら?
そうですね、「私」でないのは確かです。
植物も動物も人間も、自然の一員で、環境が、自然が、私達を生かしてくれているのです。
私たち人間を健康に導いてくれるカギは、いかに自然にそった生活ができるかにかかっているのではないかと思います。
人間の体は食べ物によって作られます。「人間は食べ物のお化けだ」と言った食養家がいましたが、まさに健康な機能を持つ臓器や脳や想念は健康な食べ物から作られると言っても過言ではないでしょう。
例えば、土の質や風や雨、気温の変化などで作物にも良し悪しができます。味も違うが体に対する働きも違ってきます。先日、良い素材自慢の「おやき」のお店に行ったところ、レジにいたおじさんが「冷めたらレンジで温めて下さい」と言う。
蒸すのもレンジでチーンも「温める」ということには変わりない。しかし、レンジの熱は、細胞を活性化する赤外線とは違って、反対に細胞を破壊する性質をもつ紫外線やX線や放射線に近いほうの熱。その証拠に、レンジの熱を当てた後、少し時間が経つと直ぐに硬くなってしまいます。
蒸し器の環境と、レンジの環境では、全く違ったおやきとなってしまうのです。それが体に入ると自ずと働きも違ってくるのは、当然です。
また、コンビニ食とお母さんのおにぎりでは、作った環境が違い、機械的に流れ作業で作ったものと子供のことを想い心を込めて握ったおにぎりでは、その質まで違ってきます。まさに食べ物は「環境の凝縮」ということになります。自然に即した食であっても、心が自然に反していたら健康にはなれません。他人の欠点はよく見えるけど、自分の欠点に手をつけるのはなかなか難しいものです。自分のまわりに起こる現象を見つめたり他人を鏡にしながら、時には自分探しもしてみましょう。
「食と心」の広場では、食が人間の肉体や心に及ぼす影響や心について考えてみたいと思います。
また、食について分かっているつもりでも、いろんな条件や環境が入り混じり、思ったようにはならないのが日常です。そんな日常の中で、少しでも、体や心が喜ぶような食生活をどう作って行けばよいのか探究してみたいと思っています。皆様もご一緒にどうぞ。
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